こんにちは。代表の稲妻です。私たちD-GHOSTは今年の8月で3期目が終了し、現在4期目を過ごしています。そのため新年を迎えるこの年末年始もあまりキリのいいタイミングではないのですが、これまでの振り返りとこの先1年の展望についてまとめてみようと思います。これを機にD-GHOSTの今を少しでも知って頂けると幸いです。1. セールス / マーケティング2〜3期のD-GHOSTの課題は、とにもかくにも「新規リードの獲得」でした。従来は、これまでお世話になっていた(今もお世話になっている)既存のお客様企業からのリピート受注が売上の大半を占めており、内訳としても人事・広報関連の動画制作、ライブ配信サポートや、小規模Webサイトの開発がメインでした。「人事に強いデザイン会社」を謳う以上、自分たちのクリエイティブ制作の幅を今よりもっと広げたいし、「実績がないからね…」という断り文句をこれ以上聞きたくない。そんな思いを胸に2022〜2023年は一気にセールスへの投資を行い、20社以上のリードを獲得、うちホットリード化した企業様からの受注率は約8割という結果でした。その甲斐あって、2期目決算では前期比322%、3期目決算では前期比164%の売上成長率を記録でき、プロジェクト規模としても自信をもって実績として公開できる案件をいくつも手掛けることができました。D-GHOSTの制作実績はこちらとはいえ、営業効率にはまだまだ課題が多いのが実情です。まずはリードの数をもっと増やしつつ、シビアに考えれば予算・納期・価値観の合わないリードは減らしていく必要があります。そのために2期目から段階的に取り組んできた施策の一つがコーポレートサイトのリニューアルです。メンバー間で試行錯誤しながら、2023年1月に第一次リニューアル、そして年明けの2024年1月に第二次リニューアルを行い、正式版のサイトリリースに合わせて企業ロゴも一新します。創業当時の「片手間で最低限こしらえた」という程度で営業上まったく活用せずにいたWebサイトがとても懐かしく感じるほど、非常に自分たちらしいサイトに仕上がったと思います。今後は弊社のクリエイティブや提案の方向性、人事や経営に対する考え方など、培った知見をもとにWebサイト上でも随時発信・ストックしていきながらリード獲得の量と質を高めていき、より利益率が高くより面白い、何よりお客様により満足してもらえるプロジェクトを手掛けていけるようにしたいと考えています。2. 勝ちパターンの確立と提案プロセスの効率化また、クリエイティブを提案する際のプロセスの効率化にも取り組んでいきます。D-GHOSTではまだまだ実績が少ないことはもちろんですが、それ以前に「根拠のないデザインはしない」という考えがあるため、提案フローもやや手間のかかる進め方になっていました。具体的には、ヒアリングを行ってからお客様企業ごとに都度コンペ資料を作成し、そのためのリサーチやビジュアル分析、モックアップ作成などもすべて初回の見積り提案時に用意し受注を目指す、というスタイルです。このスタイルゆえ、実績に乏しいながらも先述の通り「受注率8割」という成果に結びつけられたわけですが、反対に失注した2割にもかなりの工数を割いてしまっていたということであり、もちろんこれはあまり好ましいものではありません。そこで、失注したプロジェクトも含めこれまでの提案で培った「問題解決対象となる業務やクリエイティブごとの提案プロセス」を体系化し、受注前の工数を抑えつつ受注率を高める、という取り組みを行っています。このように書くと「普通のデザイン会社なら当然やっていることでは?」と思われるかもしれませんが、私たちD-GHOSTの長所は単に「クリエイティブを作れること」ではなく「人事をはじめとした事業課題・業務課題を解決する手段としてのクリエイティブをデザインできること」にあります。そのための課題に対する着眼点やマーケティング上の重要項目、プロジェクト開始後のマネジメントまでおさえた「デザインプロセス」を体系化すること、それをフットワーク軽く大中小どんなプロジェクトにも対応できるようにすること、というのが私たちD-GHOSTの優位性・差別化ポイントになると思っています。上の画像は実際の提案時に用意したドキュメントの一部です。これらをお客様企業の課題感ごとにまとめることで、お客様とより早い接点のフェーズから、問題解決のベクトルについて認識をすり合わせながら効率よく提案を進められるようにできればと思っています。3. 組織づくり・採用これまでD-GHOSTは、代表である私以外はすべて業務委託のメンバーで構成し、プロジェクトごとに最適なメンバーでチームを組む、というスタイルでプロジェクトを進めてきました。これによって経営上は必要以上の固定費や人件費をかけることなく、お客様向けに価格を下げつつ利益率を確保するということが可能でした。そしてこれからも、このスタイルを大きく変えることなく、さらに多くのお客様にD-GHOSTの価値を提供できる体制を整えるべく、新たなメンバー探しを続けていきたいと考えています。D-GHOSTの強みである「事業課題・業務課題を解決する」ためのノウハウとスキルを活かしながら「クリエイティブ制作」を生業とする、「事業・業務のためのデザイン」をともに手掛けていける方のご応募・ご紹介、お待ちしています。D-GHOSTの採用情報はこちら4. さいごにデザイン会社という特性上、現状は「規模の経済」が通用しにくい組織モデルであり、私個人の価値観としても常に野心と向上心をもって会社とビジネスを更に大きく!という性分よりかは、面白いプロジェクトやお客様の問題解決に向き合う時間の方が好きだったりします。もちろん、D-GHOSTという会社を通じて世の中に届けたい問題提起や問題解決はこれからも続けていきたいですし、そのために会社や事業をスケールさせていくことは今後必要になってくるかもしれません。しかし、今のD-GHOSTに必要なのは、壮大なビジョンに向かっていくことよりも目の前の足場固めであり、「事業会社にとって必要なクリエイティブパートナー」としてきちんと選ばれる存在になることです。創業以来少しずつ、私たちが本当にやりたかったことをできるようになってきたD-GHOSTという会社を、2024年はさらにメンバーとともに成長させていこうと思います。今後もどうぞよろしくお願いいたします。