株式会社ダイワコーポレーションは、関東湾岸エリアを中心に物流センター拠点を展開する物流倉庫事業の会社です。1951年の創業以来、物流業務のプロフェッショナルとして物流倉庫業務や物流不動産事業を手掛け、東京・神奈川・千葉・埼玉各エリアにある物流センター・貸倉庫の総延床面積は279,000坪(2024年9月時点)を誇ります。D-GHOSTでは、2022年2月にダイワコーポレーションから「Webサイトをフルリニューアルしたい」とのご相談をお受けして以来、コーポレートサイトと採用サイトのフルリニューアルをはじめ、SEOマーケティング施策や採用コンテンツ制作など、幅広く支援してきました。そこで今回は、コーポレートサイト・採用サイトのフルリニューアルプロジェクトに関わったダイワコーポレーションの社員4名の方々にインタビューを実施。プロジェクトを手がけたD-GHOST代表の稲妻が直接お話を伺いました。コーポレートサイトと採用サイト、合わせて約1年に渡るリニューアルプロジェクトを経て、改めてサイトリニューアルの経緯や制作過程でのコミュニケーションを振り返る。そして、これからサイトのリニューアルを検討・実施される企業の担当者様に向けてのアドバイスまでお聞きしていきます。株式会社ダイワコーポレーション 企業サイト株式会社ダイワコーポレーション 採用サイト0.インタビューサマリー従来の課題コーポレートサイト経由の問い合わせが年間20件程度しかなく、リード獲得はほぼゼロのため、もっとリード獲得ツールとして成長させたい。サイト内の情報が古く、今後の営業戦略や採用戦略、運用までを見据えたフルリニューアルを実施したい。得られた成果従来はほぼゼロだった新規リードにつながる問い合わせが月5〜6件に増加外部メディアからの取材依頼が来るようになるなど、サイト訪問者の幅が広がった採用ターゲットの学生から「採用サイトが見やすい」と好印象選考参加者からの質問のクオリティが上がり、より効果的な面接・面談実施が可能にD-GHOSTによる主な支援内容現状の営業方針・採用方針のヒアリング結果やアクセス解析結果を踏まえたサイト戦略・改善案のプランニング営業プロセス・採用プロセスに基づく「サイト内にあるべきコンテンツ」の定義と企画設計主なサイト訪問者である見込み顧客や求職者の情報探索行動に基づくサイト内回遊構造の設計デザインコンセプトの立案と各ページへのデザイン展開業務フローに基づくCMS管理画面の設計と構築サイト公開後のSEO分析・改善支援とコンテンツ制作支援補足①:プロジェクトの大まかな歩み2022年2月:コーポレートサイト初回ヒアリング2022年3月:コーポレートサイト初回プレゼンテーション(見積り/提案書提出)2022年10月:コーポレートサイト正式ご依頼2023年6月:採用サイト初回ヒアリング2023年7月:採用サイト初回プレゼンテーション(見積り/提案書提出)2023年8月:採用サイト正式ご依頼2023年10月:コーポレートサイト公開(納品)2023年12月:採用サイト公開(納品)補足②:インタビューにご協力いただいた皆様のご紹介(写真左から)堂上洋行 様(株式会社ダイワコーポレーション 経営本部人事総務課 次長)神戸ほのか 様(同 広報担当)加藤枝里 様(同 採用担当・SEO施策担当)高橋直輝 様(同 採用担当)※ Special Thanks / 川原夏樹 様 (同 広報担当・育児休業中)1. リニューアルの背景と成果 - コーポレートサイト編ーー 稲妻:改めてお聞きしたいのですが、リニューアル以前のコーポレートサイトにはどんな課題や問題意識がありましたか?堂上:当時のコーポレートサイトは、公開して以来特に手をつけておらず、掲載情報も古いままになっていました。当時は会社としてサイトの運用に関する管理者も置いていなかったので、「とりあえずサイトがある」という状態で、営業や広報の視点では重要視されていませんでした。神戸:当時はお知らせとブログの更新くらいでしかサイトを活用できていなかったんですよね。最低限、「企業情報や事業内容などを紹介するためのコーポレートサイト」という位置付けでしかなかったと思います。堂上:それが率直にもったいない状況だと感じたんです。コーポレートサイトは本来、営業の問い合わせ窓口となったり、採用に直結する大事な役割を果たすものであるべきじゃないかと。そこで、私たち人事総務課でサイトを運用していこうという方針になり、全面的なリニューアルを検討することにしました。ーー 稲妻:フルリニューアルを実施するにあたり、目的や重要指標についてはどのようにお考えでしたか?堂上:従来のコーポレートサイトでは、問い合わせ件数が年間計20件ほどしかなく、まずはこれを課題と捉えどうすべきかを考えることにしました。リニューアル最大の目的として、コーポレートサイトを「ダイワコーポレーションのもうひとりの営業メンバー」としての役割が担えるような状態にすることを考え、いかに成果に繋がる要素を入れられるか?を重視したかった。また、想定する主なターゲットは、ダイワコーポレーションのことをまだよく知らない企業様や、就職活動を行う学生をメインとしていました。そのような方々が初めてサイトを見たとしても、どんな会社なのかが一目でわかるように具体的な情報を簡潔に伝えられるようにしたいと考えていましたね。ーー 稲妻:最終的には数多くの業者の中からD-GHOSTを選んでいただきましたが、業者選定はどのような流れで行われたのでしょうか?堂上:業者探しのきっかけとなったのは、従来の採用サイトを制作してもらった会社の担当の方が退職してしまったことでした。私たちとしては、信頼していた方にもう相談できない状況となってしまったため、改めて「ダイワコーポレーションのことを親身になって一緒に考えてくれる業者を探そう!」と。自分たちで調べてみたり、お取引先から紹介をしてもらったりと、選択肢として複数社ある中から実際に見積りの相談をしたのが5社。そこからご提案を経て3社に絞り、最終的にD-GHOSTに依頼することに決めました。ーー 稲妻:当時、私からお伝えしたように、あの頃のD-GHOSTはまだ実績の少ない「得体の知れない会社」だったんじゃないかと思いますが(笑)、なぜそんなD-GHOSTに依頼をしてくださったのか?当時の決め手を教えてください。堂上:各社からの提案内容を比較して絞り込んでいく過程で、どの制作会社も「見た目をいかにオシャレにカッコよくするか?」が提案の軸になっているように感じることが多く、私たちが今回のリニューアルに求めるものと相違があると感じていたんです。サイトリニューアルは、ただ見栄えを良くしたかったのではなく、「中身のあるもの」を作りたかった。あと、他社さんはいわゆる「ゴリゴリな営業」をしてくる担当の方が多かったんですよね(笑)それに対して、D-GHOSTは私たちの要望に対して、決してお金儲けではなく真摯に向き合ってくれているという感覚がありました。たとえば、打ち合わせの最中でも正直に「コストをかけるべきところ・かけるべきではないところ」を論理的に整理してくれて、これはやった方がいい、これはやらなくてもいい、という建設的な話がスピード感をもってできたのがD-GHOSTでした。とはいえ、最後の決め手はなんといっても稲妻さんの熱意と人柄ですかね(笑)。最終的には「誰に頼みたいか」を大事にして決めました。ーー 稲妻:ありがとうございます。素直に嬉しいです(笑)。新しいコーポレートサイトを公開してからまもなく1年が経ちますが、どのような変化や成果がありましたか?堂上:営業部から「お問い合わせの質が上がった」と嬉しい反響がありました。以前のサイト経由の問い合わせというと、弊社に対する売り込みのコンタクトばかりだったんですが、コーポレートサイトをリニューアルしてからは、私たちが想定していたような見込み顧客からの物流業務に関する問い合わせが増えましたね。加藤:具体的には、毎月5~6件は新規リードにつながる問い合わせが来るようになりました。サイトからの問い合わせ以外にも、コーポレートサイトを見てくださった企業様から電話でのご相談をいただくこともあり、問い合わせ件数の課題は大幅に改善されたと、サイトリニューアルの成果を実感しているところです。神戸:それ以外にも、外部メディアから取材のご連絡を頂けるようになりました。これは広報としてはすごく嬉しいですね。今まではなかったことなので、幅広く目に留まるようになったんだなと成果を感じています。2. リニューアルの背景と成果 - 採用サイト編ーー 稲妻:続いて、採用サイトのリニューアルの経緯と当時の課題・問題意識についても改めて教えていただけますか?堂上:元々はコーポレートサイトのフルリニューアルを考え始めたのと同じタイミングで、採用サイトの方もリニューアルをした方が良いのではと考えていました。以前の採用サイトはイラストやアニメーションが多くポップなイメージで、それはそれで気に入っていたんですが、時代の変化と共に見せ方も内容も変える必要があるのではないかと思いました。当時と今とでは学生の求めるものも、会社として伝えたいことも違いますし、改めて情報を整理する必要があるなと。よりわかりやすくすることはもちろん、採用のターゲットとなる学生たちに興味をもってもらえるような見せ方をするなど、もっと創意工夫をしなくてはいけないと考えていたんです。そこで、すでにD-GHOSTにコーポレートサイトのリニューアルを担当してもらっていたことと、なによりD-GHOSTが「人事に強い」という話も聞いていましたので、じゃあ採用サイトのリニューアルもお願いしてみよう!ということで相談させてもらいました。ーー 稲妻:実際にリニューアルした後の具体的な変化や成果、社内外からの評判などはいかがですか?高橋:私たちとしても、新しい採用サイトには必要な情報がぎっしり詰まっていると思えています。なので、説明会に来た就活生に「選考に進む前にぜひ採用サイトをしっかり見てきてほしい」と自信をもって伝えることができているんじゃないかなと思いますね。実際、参加した学生さんたちは事前によく見て調べてきてくれていました。アンケートをとってみても、採用サイトが見やすかったという意見が多く、企業としての信頼感や安心感、ロイヤリティの向上につながるリニューアルになったと感じています。3. プロジェクト進行の裏側 - 今だからこそ言えることは?ーー 稲妻:プロジェクト進行にあたって、D-GHOSTとの当時のやりとりや提案、打ち合わせなどに関してはどのような感想をお持ちですか?堂上:何度も打ち合わせを重ねるなかで、話せば話すほど信頼関係が築け、依頼してよかった!というのが率直な感想です。サイトリニューアルに関しては素人の私たちでも理解できるように複雑な内容も丁寧に説明していただき、かなり寄り添ってもらえたなと感じています。神戸:私もサイトリニューアルはこれまで経験したことがなく、開始当初はとても不安だったんですが、私たちの進め方や業務状況に合わせてD-GHOST側でやり方を変えてくれたり、手間が増えないよう工夫してもらえたのが助かりました。加藤:D-GHOSTはスピード感があるのはもちろんですが、こちらの要望の意図までくみ取るコミュニケーションの取り方をしてくれて、とにかく相談しやすかったです。また、D-GHOSTのクライアントである私たちだけを見るのではなく、さらにその先にある私たちの「見込み顧客企業の担当者」や「就活生」の視点で考えて提案してもらえるのもありがたかったですね。高橋:私は当時、人事に異動してきたばかりでわからないことが多いなか、採用業務に詳しいD-GHOSTがリニューアルを手掛けてくれたのは心強かったですし、単なる制作会社としてではなく採用コンサルのような形でたくさん助けてもらったなと感謝しています。ーー 稲妻:何度もお打ち合わせを重ねた分、皆さんにとっても思い入れのあるサイトになっているのではないかと思いますが、リニューアルしたサイトの「お気に入りコンテンツ(ページ)」があればぜひ教えてください。高橋:採用サイトの「仕事内容」に関するコンテンツです。働く様子がかなり深堀りされているので、学生たちにも響くコンテンツになったと思います。加藤:私も採用サイトの事業部ごとの仕事内容が掲載されている部分がわかりやすくて気に入っています。それと各ページの作り方としても、スクロールで読み進めていくと次に読むべきページをおすすめしてくれるような設計になっているのもすごく良いと思っています。神戸:以前の採用サイトには研修内容について詳しく書かれたページがなくて、面接に来た学生から、「どんな研修をするのか?」といった質問が多かったんです。けれどリニューアル後のサイトでは、研修をはじめダイワコーポレーションの社内環境に関する情報を体系的にまとめることができているので、学生からの表面的な質問が減り、もっと踏み込んだ質問をしてもらえるようになりました。面接でより深い話ができるようになったことは人事として嬉しいですね。堂上:コーポレートサイトの拠点情報に関するコンテンツページが好きです。どこの倉庫にどんな設備があるのか、一目でわかるようになりました。物流業者の方が検討する上では重要な項目なのにもかかわらず、従来のサイトでは載せられていなかった情報なので、管理画面からの更新のしやすさも含め、リニューアルしてよかったなと思えるページですね。4. リニューアルを検討中の方へのアドバイスーー 稲妻:今回のリニューアルを経験した皆さんから、今まさにサイトのリニューアルを検討中の企業の担当者さんに対して、「大事にした方がいい」「気をつけた方がいい」などのアドバイスを送るとしたら、一番に何を伝えたいですか?高橋:私自身がそうだったように、サイトリニューアルの知識や経験がない人間が、発注先の制作会社にどれくらいの知識やスキルがあるのかを見抜くことは非常に難しいんですよね。なので、シンプルにどんな些細なことでも質問していくことが大事だと思います。そしてこちらの1つの質問に対して、質問の意図を理解して10倍くらいで返してくれるような、そんなコミュニケーションのとれる方が発注先だと安心してお仕事できるのではないかなと思います。加藤:私も実感しているのは、こちらの意図をどれだけ汲み取ってくれるかどうかですね。個人的には、一緒に仕事をするうえで大事にしたい「人柄」や「熱意」のようなものって、どれだけこちらの業務を理解してくれるか・目標に向かって一緒に走ってくれるか、だと思っていて。ただD-GHOSTの場合は、それだけでは言い表せないような、まさに「人柄」や「熱意」が感じられたからこそ、より安心できたんだと思います。神戸:ふたりが言うように、こちらの要望の意図や問題意識の背景まで理解してくれるかどうかは、特に社外のパートナーである制作会社と付き合ううえでは大事だなと改めて感じました。あと、私はやっぱり制作側の担当者個人と自分たちが「合うか・合わないか」を見極めることも大事だと思います。リニューアルは何度も打ち合わせを重ねることで長い付き合いになることも多いと思いますし、私たちもD-GHOSTにずっとお手伝いしてもらっているように、作って終わりではなくリニューアル以降も取り引きをし続けられるかどうかは、担当者との相性の問題も大きいと思いますね。堂上:各社の提案を見比べるなかで、魅力を感じるものが多かったり、あれもこれもやりたい!という気持ちになったりすると、当初のリニューアルの目的や課題を見失ってしまうこともあると思うんです。なので、信念を曲げないことが大事かなと。そしてもし途中でブレてしまっても原点に立ち返れるように、本来の目的に向かって最後まで一緒に走ってもらえる会社に発注できたらいいですよね。あとは任せる会社のプロジェクト体制もきちんと把握しておくべきだと思います。D-GHOSTとはそのようなことはなかったんですが、よく営業の方を信頼して仕事を発注したのに、後から全く違うタイプの実務担当者が出てきてびっくりすることってありませんか?そうなると私は結構ガッカリしてしまうことが多くて…。サイトリニューアルでも営業担当とディレクター、デザイナー、エンジニア、ライターなど、役割が細かく分かれている会社がほとんどですよね。なので、事前にプロジェクト体制を把握して、責任者であるポジションの方と事前に会えるなら実際に会って、しっかり会話することが大事じゃないかと。そのうえで納得して進めていけたら上手くいくと思いますね。5. さいごにーー 稲妻:皆さんから見たD-GHOSTの「推せるポイント」と「改善してほしいポイント」を教えていただきたいのですが、いかがでしょうか?堂上:とにかく話しやすい!それが一番ですね。気兼ねなく相談できる雰囲気があるから仕事がしやすかったなぁと思います。人事や採用に強いのも助かりましたし、学びが多かったです。今後も長いお付き合いができればと思っているので、リクエストがあるとすれば目安となる料金表みたいなものがあったら嬉しいかな、というくらいですね。ダイワコーポレーションの皆様、ありがとうございました。クライアントと制作会社という垣根を超え、同じゴールに向かって一緒に走り続けるパートナーとしてコミュニケーションを取り合える信頼関係こそが、プロジェクト成功の秘訣だったのだと感じます。サイトリニューアルを検討されている企業様の参考にしていただけたら幸いです。(インタビュー/稲妻 大樹 ,文/加納 沙樹, 写真/矢野 拓実)私たち D-GHOST は、特に人事領域の課題解決を基軸とした、Webデザインや動画制作、プレゼンテーションデザインなどのクリエイティブ制作を得意としている「人事に強いデザイン会社」です。業務における課題の調査・マーケティングリサーチ・戦略設計などの上流工程から、Webサイト、動画、各種コンテンツ、研修プログラム、プレゼンテーション資料などの立案・設計・制作まで、一連のプロジェクトに対応できます。人事関連で課題をお持ちの方や、コーポレートサイト・採用サイト・動画などの制作でお困りの方は、私たちにお気軽にご相談ください。D-GHOSTの特長D-GHOSTのサービスお問い合わせ資料ダウンロード